
長かったボストンの冬もようやく終わり(といっても今外は5℃だけど)、やっと自転車に乗れる季節になった。冬の間に完成させる予定だったキャノンデールのCAAD5は壁にぶらさがったきりで、すっかりオブジェになってしまっているけれど、GTのピストを久々に乗り回したい。
さて、GTにはフロントブレーキをつけているのであまりハードなスキッドなんぞをすることもないけれど、バックを踏む事はあるし引き足も使いたいので、パワーグリップというストラップを使っている。これは足を入れてひねるだけで固定される優れもの。クランクブラザーズのエッグビーターも試してみたいけれど(これはボストンのメッセンジャー達にも結構使っている人がいる)やはり街乗りなので普通の靴も使えるほうが便利だ。
あまり本格的なサイクリングシューズを使うことは無いけれど、これは冬の間に手に入れた古いデットピエトロのサイクリングシューズ。7、80年代にバイクに乗っていた人には懐かしいモノかも。ミラノで作られた美しい細身のレザーシューズで、通気のためのパンチングがとてもセクシー。なんとレザーソールだったのだ。カーボンソールとはいかないけれど、内部にベースが入っているのか剛性も高い。つま先からシューレースで編み上げるのでフィット感は高く、履き心地はもちろんレーシングシューズのそれである。
専用のプレートも探せば手に入るのかもしれないけれど、ヴィンテージのペダルやトゥクリップやらを探す旅が始まりそうなのでここは自制。ちょっともったいないけれどソール保護に薄いラバーソールでも貼り付けてこのままパワーグリップで使おうと考えている。こういうシューズを手に入れるとRAPHAのウェアやらヴィンテージのカンパのジャージなんかで合わせたくなるところだけど、GTのイメージからは遠くなってしまうな。やっぱりオールドイタリアンバイクが似合うのだろう。