Spinergy Rev-X

Spinergy Rev-X

ボストンの冬はかなり冷え込む。-10℃まで下がる事もざらにあり雪に閉じ込められて自転車に乗る機会は少なくなるけど、暖かい部屋の中で酒を飲みながら弄っているのも楽しく、暗鬱な外を忘れさせてくれる。先日GTのピストのホイールを入れ替えた。もちろん外は雪なのでまだ殆ど乗っていないけれど。
Rev-Xという90年代に一世風靡したスピナジーの名作で八枚の薄いカーボンブレードの緊張感のある佇まいには惚れ惚れとしてしまう。ずっと憧れていたのだけどこのホイールの全盛期には全寮制の大学にいて自転車には乗っていなかったので購入には至らなかった。その攻撃的なデザインがうけるのかメッセンジャー達の間でも前輪に使用している人をたまに見かける。このRev-Xが中古で売りに出されているのを見つけて、さっそくGTに履かせてみた。
スピナジーではこのモデルは99年に生産を中止していて、現在はザイロンスポークというもっとすごいらしい素材でホイールを作っている。カーボンホイールの先駆けとして一時代を築いたRev-Xだけれど、重量的にも性能的にもやはり最新のモデルにはかなわないだろう。またブレードのデザインの問題か今では公認レースでの使用が禁止されているようだし、当時技術が新し過ぎたためか強度に不安があるという話もある。そもそもカーボンって経年劣化するんじゃなかったかな。とはいえ街乗りにはまず問題はないだろうしやっぱり長年のあこがれのホイールが使えるのは嬉しい。
GTの黒いトリプルトライアングルとあいまって緊張感を増して気に入っている。幅広のブレードが風をはらむようでチャールズ河のMass. Av.の橋の上で横風にあおられてちょっと驚いたけど直進はかなり気持ちがよい。Rev-Xはフレキシブル過ぎる、という意見もあったけど、もともとガッチガチのアルミ+3三角のGTではちょうどいいのかな。雪が解けるまであまり乗る機会もないので感想はまだこれから。

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