
フィールドノートと合わせて常に持ち歩いているのはLAMYのサファリか、フィッシャーのスペースペンだ。もちろんスケッチをするときや測量図面を描くためにステッドラーやロットリングのリードホルダーや鉛筆も使っているのだけど、普段はこれらのペンがMOLESKINと一緒にポケットに入っている。
スペースペンはその名が表すように、NASAの宇宙飛行士が使っているペン。カートリッジ内部に窒素ガスが圧入してあり、無重力状態だろうが水中だろうがどこでも使えるように設計されている。さらに-50から200℃まで対応しているので気圧も温度も気にする必要も無い。炎天下のアタカマ砂漠だろうが標高5000mのアンデス越えだろうがなんの問題も無く使える。シンプルな鏡面仕上げのボディは十分に頑丈で、掌に隠れる程の大きさなのでMOLESKINといっしょにポケットに入れている。結構長い間愛用しているけれど、その宇宙船のようなデザインのお陰でポケットから滑り落ちる事もよくあり、これで三代目になる。このモデルには最近は着脱できるクリップが付いてくるようだが、あった方が良いかもしれない。
もう一本愛用しているのが、以前調査に向かう時に友人が贈ってくれたLAMYのサファリシリーズ。ABS樹脂製で軽くて頑丈。LAMYのローラーボールの滑らかな書き味は素晴らしく、バランスがよく持ちやすいので長時間書いていても疲れないのでかなり気に入っている。ただ、フィールドで使うには要注意で、ある時作業中に雨が降り出した事があった。 ”あ...!”と気付いた時には遅く、記録していた大事な測量データがどんどん溶けて流れていった。そう、これは水性の、ローラーボールだったんだ。もちろん、このペンが悪いのではなくて僕が間抜けだったんだけど。このペンは室内で日誌を書くときなどに使っている。
(LAMY/ラミーサファリ スケルトン M(中字))
(フィッシャースペースペン AG-7ー同社別モデルです)