
グランテトラやSIGGは普段持ち歩くので、邪魔にならない0.75Lのサイズを使っている(酒のボトルがちょうど一本入るので便利でもある)。ただ場所によってはこれらのボトルでは足りない場合もある。もともと0.75Lは一日分としては少ないが、普段旅しているときや調査現場にいるときは無くなれば補給出来るので問題はないのだけど、水筒を空にしたくない環境や、補給が難しい状況もある。
世界で最も乾燥した場所であるアタカマ砂漠では、測量機材を担いで一日中うろつく事もあるが、水分補給はかなり大事だ。自分が感じているよりも早く水分と塩分を失っていくので規則的に(飲みたくなくても)水分を取るようにしないと大変な事になる。初めて現場にくる学生には予め注意しておくのだけれど、水分補給を忘れて熱中症になってしまう人はよくいる。またアマゾンのジャングルを丸一日歩いた時には、途中水場はあるようだったので1L程しか用意しなかった。あまり荷物を重くしたくなかったというのもあるが、補給用に浄水ピルだけを持っていった。いざ川を見つけると、その地域の水はミネラルが多すぎて沸かさないと飲めないとかで現地スタッフに止められて補給出来なくなり、えらい目にあった事も有る(ミネラルは浄水ピルではどうしようもない)。こういう現場では、水筒一本では全く足りないのでNalgeneのボトルや、MSRのDromedary Bagと併用している。
MSRのDromedary Bagは軽量で、使わない時にはたたんでしまっておけるので予備にバックパックの中に入れておく。パッカーに定番のNalgeneは随分長い間使っているが、最近ではこの乳白色のモデルは見かけなくなった。これに銀色のダクトテープをぐるぐる巻いて使っているパッカーがよくいたが、最近ではそういうむさ苦しい(?)技もあまりやっている人はいないようだ。
(nalgene(ナルゲン) カラーボトル 1.0L ルビー)