昨夕は建築の大事なプレゼンがあり、しばらく忙しい日々が続いていた。プレゼンは無事好評を得られたのだけど、そろそろ徹夜はつらい。体力には自信があるのだけど...
ボストンは朝から雪。午後から吹雪になるらしく学校やらは休みになっているようだ。昨夕までの疲れも抜けていないので一日休みたかったのだけど、考古の仕事もおしているのでソレルを履いて雪の中スタジオへ。途中ミーティングのため吹雪の中ハーバードまで行く。大学のブックストアでいろいろと本を漁った後スタジオへ戻った頃にはもうすっかり暗くなり、吹雪もかなりひどくなっていた。今日はもう帰ってゆっくりするか、と荷物をまとめているところへ友人から電話が入り、Alfred Brendel のコンサートのチケットが余ってる、ただし開演まで一時間との事。大急ぎでアパートに着替えに戻る。
吹雪の中にもかかわらず、ボストンシンフォニーホールにはたくさんの聴衆がつめかけていた。彼が今年を最後に引退を表明しているとのことで、もうライブで聴くのは難しいとか。一気に引き込まれる演奏で、最後のシューベルトのソナタまであっという間だった。なんだかちょっとリセットされたような気分を味わった。スタンディングオベーション、頭上拍手、ホール中が桁外れに感動しているのが伝わってくる。”何故引退?まだまだ弾けるじゃないか”と友人が言っていたが、絶頂期のうちに引退する事を考えていたそうだ。いろいろと考えさせられる。