
普段自転車に乗るときによく使っているのはボブルビーのMegalopolis。1998年に日本に紹介されたころ、その強烈すぎるインパクトで流行モノで終わるかと思いきや、すっかり定番となっているのはやはりその鞄としての完成度の高さ故だろう。この鞄が出た頃は米国にいて、もちろんこちらでは手に入らないので帰国した機会に真っ先に手に入れたもモノだ。
一体型ABS樹脂ボディは頑強で中身をきっちり守ってくれるが、背面もハーネスもしっかりしているので背負い心地は素晴らしく、ぴたりと背中に張り付いてくれる。ラップトップをベルクロで固定するポケットがあり、僕のThinkPadはもちろん問題なく飲み込んでくれる(小型のXだし)。さらにデジ一眼からレンズ、外付けHDや本を数冊といろいろと放り込んでも、フラップで簡単に閉じ込められる。もちろん、ハードシェルなので変形して荷物を収納してくれる事はないけれど、ストラップで引っ掛けるだけなので意外とパッキングに神経質になる事はない(僕はトートバックのように気楽に放り込んでいる)。
メッセンジャーバックとしてデザインされた鞄も使っているけれど、自転車で派手に転んだ時の事を考えるとラップトップやカメラを持ち運ぶのにはちょっと不安がある。ボブルビーだと持ち主がどうなろうと、まあ機材は確実に守ってくれそうだ。さらに気に入っているのは殆どのパーツが購入可能で、自分でカスタマイズしたり交換修理したりできる事だ。シェルやハーネスもまるで自転車の部品を弄るように交換出来る。
ボブルビーは街中ではよく使っているのだけど、一度も南米への調査旅行に持って行った事はない。過酷な環境で行われる事が多い発掘調査では、ラップトップやカメラなどを持ち運ぶ鞄選びは非常に大事だ。機動力がありながら中身をきっちり保護してくれるボブルビーはたしかに調査旅行に良いだろうけど、やっぱり目立ちすぎる。自然環境も過酷だけれど、治安も良いところばかりではないので、ここまでインパクトが強いと首閉め強盗やらのターゲットになりやすいような気がしていた。そんなわけでずっと街専用にしていたのだけど、驚いた事に僕の友人の考古学者はペルーの現場でも使っているという。”狙われなかったか?”と聞くと”別になにも問題もないよ”との事。ちょっと不安もあるけど、次の調査旅行で使ってみようかと思っている。
BOBLBE-E MEGALOPOLIS他
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