
今、表の気温は-13度。湿度や風による体感気温はー20度近い。これだけ寒いと、暖かい家の中で窓の外の雪などを眺めながらウォッカをのみつつ暖かいシチューなどを食べるのは幸せな事だ。煮込み料理に使うのはこのルクルーゼのココット。大学の寮を出てアパート暮らしを初めたときに最初に手に入れたものだ。
無駄なものなど一切ないシンプルなこの琺瑯の鍋は、”これこそ鍋”といった存在感がある。ずっと昔から厨房にいたような佇まいだ。鋳鉄と琺瑯とその重い蓋で煮込みに威力を発揮してくれるプロも使う定番の鍋で、何代にもわたって使っていけるものだ。今使っているのはココット・ロンド 20cm オレンジ 。二人分くらいには丁度よいけど大人数の料理は出来ないのでもう一回り大きいものも欲しいところ。ルクルーゼは他にフライパンも持っているけれど、これはかなり重くてパエリヤなんかにはよいけれど振り回す気にはなれないかな。
一人で食べるときによく作るのは、じゃがいもやたまねぎ、マッシュルームなどをソーセージととり肉といっしょに大量の白ワインでひたすら煮込み、ダイストマトを放り込んでさらに煮込んだシチュー。味付けは岩塩と胡椒だけ。水は入れないか、入れてもグラス一杯程度。全部ルクルーゼの中に入れてとろ火にかけておけば後は鍋が勝手に仕上げてくれる。まあ料理とも言えないごった煮なのであまり人には作らないけれど、シンプルな味が気に入っていて、ルクルーゼで作るととても美味い。
(ココット・ロンド 20cm オレンジ )