インディ・ジョーンズの新作、”クリスタルスカルの王国”が遂に今日公開。早速見に行って来た。ネタバレになるとなんなのでここで詳しくは書けないけれど、かなり楽しめた。今回は中南米が舞台という事で、実際に自分が調査で行っている場所なんかがけっこう出て来て薄暗い劇場で一人にやついていた。
”最後の聖戦”が公開されたのが89年、僕が中学生の頃。友人達と随分盛り上がった記憶がある。僕はその後寮生活を初めて、そして渡米したのだけど、実家の僕の部屋にはけっこう最近まで最後の聖戦のポスターが張ったままだった。映画の中で、インディ・ジョーンズが暴れている場所で自分が調査しているのがなんだか不思議な気分。
この映画が僕が考古学に興味を持ったきっかけ、というわけではないけれど、でも子供の頃から大好きなキャラクターだ。米国では考古学者のイメージとしてはやはり定番で、ハリソン・フォードが考古学協会から役員に任命されたほど。考古学を志して入ってくる一年生のなかに毎年一人は”インディ・ジョーンズに憧れて”というのが混じっていた。発掘実習ではトレードマークの帽子とジャケット(改造A2だったか)で固めている奴が一人はいたものだ(さすがに鞭は持っていなかったけれど)。僕の学んだ大学は、伝統的に人類学(分野として考古学を含めて)に力を入れていて、実はインディ・ジョーンズのモデルとなった冒険家チャップマンが学んだ大学でもある。
そういえばあのフェドラ帽、学生時代に調査隊の仲間達と飲みながら”いつになったらあの帽子を被るに相応しいか”というバカ話をした事がある。”大学院の3年目くらい”というあたりに落ち着いたような記憶がある。”もう後には戻れないだろう”というような意味だったが。そんなわけで、前回調査旅行に行った時、クスコで似たような帽子を手に入れて現場に被って行ってみた。クスコ近辺では良かったけれど、実際にジャングルの中に入るととんでもなく蒸れて大変だった。やはり、映画のようにはいかないものだ。
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おもしろかったね
でも映画館すいてたね
ではまたあとでね