長い間壁にぶら下がっていたCannondale CAAD5をようやく組み上げた。FELTを手放して中古で手に入れたフレームだったけど、なかなかパーツが集らず、結局フレームのままボストンから日本へ運ばれてくるはめになったものだ。リスがどんぐりを溜め込むように少しずつパーツを集めている間にCAADは10にまで進化してしまったけど、意地でも乗り続けることになりそうだ。なにしろ5年も壁にぶら下がった赤いフレームを見上げて完成を妄想していたのだから。
CAAD5というと2000年のジロ•デ•イタリアから投入されたフレームで、Canno伝統の大口径アルミフレームにアワーグラスシートステイ、OSスライスフォーク、さらにこのモデルからはインテグラルヘッドとなった。まあスペックよりもチームSaecoのチッポリーニの勇姿を先ず思い出すモデルだ。その後も、07年までエントリーモデルとして生産が続いていたというからその基本能力の高さが伺える。カーボン全盛の今となっては少々クラシック趣味な感は少々あるのだけど、クロモリの頃からロードに乗っている僕にはホリゾンタルはむしろ好みだし、ノーマルBBの他はとくに現代の規格と互換性に問題はない。なによりドレルグループに入る前の、パイプから組み上げまで完全にHand made in USA 時代のCannoであることはファンとしては嬉しいところだ。
ようやく組み上がったのは以下の構成。ほとんどが中古パーツで、5年かけてじっくり集めたものを組み上げたものだ。赤いフレームに映えるシルバーアルミのVeloceがメインで、シフターとブレーキだけはちょっとだけ上のラインから選んでいる。シルバーのVentoはなかなか見つからず、手にいれるのには手こずったな。気がつけばフルカンパだけど、ハイエンドでもないし、最新最軽量にもカーボンにもこだわってはいない(そもそも181cm&メイオペサード級の僕がン十グラムにこだわっても滑稽だ。重量はパワーで相殺しよう)。合理的なアメリカンレーサーにはシマノが似合いそうなものだけど、CAAD5とSaeco米伊ミスマッチな物語のイメージがあるフレームなので、そんなミスマッチを楽しんでみようかという選択。
フレーム:Cannondale CAAD5 (R800US’03モデルより)
フォーク:Cannondale Slice Ultra Carbon
ヘッドセット:Centaur
ホイール:Vento G3
シフター:Chorus 10s
BB, FD, RD, チェーン:Veloce 10s
カセット:Veloce 10s 12-25
クランクセット:Veloce 52-40
FxRブレーキ:Athena (スケルトン)
ケーブル類:Jagwire L3
ステム:Thomson Elite X2
ポスト:Thomson Elite Setback
ハンドル:Deda Speciale
ペダル:Look Keo Sprint
サドル:未定(物色中。間に合わせで古いVETTA移植)