トムソン

thomson3thomson2前回米伊ミスマッチなイメージと書いたけどカンパのパーツに混ざってなんとなく居心地の悪そうなのがトムソンのステムとピラーかもしれない。ピストやMTB乗りには超定番、高性能高精度のすばらしいモノだけど、ロード乗りで使っているひとはあまり見かけないかな(レースではたまに見る)。
ボーイングの飛行機パーツを作っている会社が趣味(?)で作っている自転車パーツで、ピラーの楕円内径や削り出しのヤグラ、ステムの曲線も、ディテールにはあきれるくらいにこだわっている。緊張感のあるアルミ切削のラインには、なんだかエンジニアの執念のようなものが感じられて、カーボンやらチタンやらの素材云々よりも有無を言わせぬ説得力がある。折り曲げたセットバックは強引すぎて笑ってしまうけど。
以前VIVALOのピストを組む際に、トムソンにするかミケにするかで悩んだのだけど、美麗なクロモリフレームにはミケのSuper Typeをのせたことを思い出した。とくにピスト乗りのテイストを出そうとしたわけでもないけど、アメリカの職人技をウリにしていた時代のCAAD5には、トムソンはよく似合うかと。

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