タスクマネジメント

タスクマネジメントアプリのWunderlistを導入した。まだ使い始めたばかりだが、かなり良いようだ。完全なフリーアプリながら、Mac、iPhone、iPad、Web全てに対応しており(windows関連もあり)、クラウドで同期ができるのでいつでも最新のタスクリストを持ち歩くことができる。機能はシンプルだが、必要なものがきっちりと作られているようだ。スケジュール、タスクマネジメントの作法は人それぞれで、正解はないもの。押し付けがましくなくて、シンプルなほうが使いやすいのだろう。
もともとドイツのアプリで、日本語の変換時の不具合が報告されていたが、これは簡単な設定変更で対処できる(日本語入力の際、変換してreturnを押すとそこでタスクが作成されてしまう。設定でタスク/リスト作成ホットキーを ”command+return” にしておけば回避できる)。
しばらくMoleskinとiPhone (w/Wunderlist)だけで、セルフマネジメントをやってみる予定。

ブラジリアン柔術のこと

beltボストンにいた頃はムエタイを練習していたが、以前から気になっていた組み技寝技系の格闘技もやってみようと思い立ち、帰国後はブラジリアン柔術を練習している。山形ではパラエストラで、兵庫に戻って来てからはグレイシーバッハで練習を続けている。
帰国当初はムエタイ道場を探していたのだが、山形近辺では見つからなかった。打撃系では空手道場はいくつかあったのだが、どうもスタイルを変えると思うとしんどかった。ムエタイをやる以前、散打を練習していたのだが(サイドキックや投げ技が特徴的な中国武術ベースの立ち技格闘技)、先生がハリウッド映画にデビューするという冗談のような話で道場を閉める事になり、改めてムエタイ道場に入門した。そこでスタイルの変化に慣れるのに結構苦労したことがあるのだ。そんな繊細なことを言うレベルでもないのだろうけど、ヘタクソなりに身体に染み込んだものはある(ヘタクソゆえに適応センスも無いんだろう)。どうせ変えるなら、全く違う組み技寝技をやってみようと思い立った。
ボストンで練習していたSityodtong道場ではムエタイだけでなくMMAもやっていて、UFCのプロ選手も練習していた。彼等の練習を見ていて興味はあったものの、やってみようとは思わなかった。打撃だけでも大変なのに、その上組み技寝技なんて僕には到底複雑すぎる。まずマウントからの打撃なぞ見るだにおっそろしい。とはいえ、実戦を考えると(実戦に臨む予定はナイが)組み技寝技というのは気になるところ。総合まで経験するかどうかは別としても、その技術を知っておきたい。年齢的にも先送りにすればするほど機会はなくなるだろうし、ちょうど山形にも道場があったので、ブラジリアン柔術の練習を始めた。
兵庫に戻ってからは、神戸のグレイシーバッハに改めて入門して練習を続けている。打撃と組み技では間合いもリズムも相手を制する技法もまるっきり違うもので、まだまだ慣れない。スパーの度に先輩達にいいように転がされ、自分の手足がどこにあるのかも分からない状態で、気がつけば取られている。スパーというよりマットの上で溺れているようなものだ。まだまだではあるが、昨年末から青帯を巻かせていただくことになった。これからもいろいろと学べるだろうと、楽しみだ。

練習初め

今夕はグレイシーバッハの道場へ。今年の練習初めだ。道場は先週から始まっていたのだけど、友人との宴会やらなにやらが重なっていて、正月休みを決め込んでサボっていたのだ。この歳で練習を一週間以上開けるとなかなか厳しいものがある。ましてや年末年始の暴飲暴食で身体の芯からなまっているのだ。まともに動けるものでは、ナイ。ともあれ練習再開、熱気ある道場の空気に乗せられたおかげで、ようやく休みボケから覚めて来たかな。

JBL Control1 と EV 205-8a

control 1Control1のスピーカーエッジが加水分解でボロボロになっていたのでユニットごと交換した。Control1は言わずと知れたJBLの超定番コンパクトモニター。10cmウーファーと樹脂製小型エンクロージャーの、手軽にJBLを楽しめるCPの高いモデルだ。全世界で100万本以上売れたとかで、バーやカフェなどの商業施設にもよくぶら下がっている。
このスピーカーを入手したのは94年の年末。直後に起きた阪神大震災でスピーカー台から転げ落ちたから、年代までよく覚えている。壊れはしなかったものの、財布の薄いガキがやっと手にした初めてのJBLが購入後一ヶ月もしないうちに固い床に叩き付けられたのだから、悲しい思い出だ(その後続々と入ってくる地震のニュースで、それどころではないことを知らされるのだが…)。その春には僕は渡米したので、結局使ったのは半年ほどだけだった。今回兵庫に戻って来て小さなスタジオを借りたのだが、ボストンから持って帰って来たElectroVoice S80を置くにはどうにも狭すぎた。そこでControl1があったことを思い出して、引っ張りだしてきたのだ。
地震にも耐えたControl1だけど、ウレタンエッジの経年劣化は避けられない。それは硬化していて、触るとボロボロと崩れた。エッジの張り替えも考えたが、手許にあったElectroVoiceの205-8aユニットと交換してみることにした。Altec-405aのEV版とも言える10cmフルレンジの定番ユニットだ。フルレンジのオープンバッフルスピーカーを自作しようと入手していたものだが、同じ10cmだしこれをそのまま使えないかと考えた。JBLとEVと同じAltecつながりで、EV S-80の代打にするにはちょうどいいじゃないか。インピーダンスも違うし、ツィーターとの兼ね合いは..まあ細けぇこたぁ気にしない。
調べてみるとControl1の交換用に使っている人も多いようで、実際やってみるととてもかんたんだった。アーレンキーでネジを6本外してバッフル板をひっぺがす。バッフル板はネジだけでなく接着剤でも固定されているのでここは力技だ。開けてしまえば、ケーブルを外して、ユニットを固定しているネジを4本外し、205-8aと交換するだけ(このネジも接着剤で固定されているが、接着剤も劣化していたのでネジは回すことができた。固ければ接着剤を溶かす必要があるとか)。サイズもネジ穴もぴったりで、何も加工する必要はない。10分もかからない作業だ。
数日間使っているが、満足して使えている。中高域がさらに伸びてくれている気もするが、まあエッジの劣化した交換前のものと比べてもしかたがないか。今のところ特に問題は感じず、小さなスタジオで酒を飲みながら音楽を聞く分には十分使えている。

VENTAのエアウォッシャー

venta今年最初のお買い物、空気清浄機/加湿器。冬に入ってから体調をくずしていていることが多く、風邪やアレルギーのような症状が続いている。周りには酒の飲み過ぎだと言われているが、それ以外の理由を探してみることにして、先ずは部屋の環境の改善を狙ってみた。今住んでいるのは小さなスタジオなので、とくに掃除が行き届かないということもないのだけど、ホコリには敏感に反応してしまう体質なのだ。これまで何度も入手しようとしては見送って来たのだけど、この年頭に健康を祈して導入する事にした。
実はボストンにいた頃から欲しかったモノで、何度もBed Bath & Beyondに足を運び、実物の前に佇んで買うべきか迷っていたのだ。日本でもネットなどで手に入るが、なかなか実物はお目にかからない。先日梅田の某家電量販店に立ち寄った際、偶然見つけたもの。何年も前にボストンで見かけたときから全く変わっていないカタチ。店員さん曰く、これを選ぶお客さんは、たいてい指名買いで何も聞かずに買って行かれるとか。たしかに、市場に溢れている機能満載の最新機種に目もくれずこれを買う人は、そうかもしれない。毎年モデルチェンジされる消耗品ばかりの家電市場で、変わらない、唯一無二の居方というのは頼もしいではないか。そんなわけで、僕もそのまま購入して担いで帰って来た。
ドイツVENTA社エアウォッシャーは、ヒーターも超音波もフィルターも使わない、常温式の加湿空気清浄機だ。このテのモノにはいろいろな方式があって選ぶのが難しく、水蒸気のでるものやら消毒液を振り撒くもの、マイナスイオンが発生するもの、様々である。僕は24時間稼働させられ、熱が出ず、水が劣化せず、静かなものを探していた。できれば部屋に置いておく気になれるカタチで、加湿と清浄以外の訳の分からない機能が無ければありがたい。そんな条件にぴったりあったのがこれである。
NeXT Cubeを連想させる黒い箱にはすごい装置がつまっていそうだけど、中身はとんでもなくシンプルだ。水に浸かった円盤がぐるぐるとまわってそこに扇風機で風を当てる、ただそれだけ。水と風だけ、余計な要素は一切ない。濡れた板に風があたれば気化もするだろうし、風の塵は水に捉えられるだろう。一目で理解できる単純すぎるコンセプトをそのままカタチにしただけの潔いモノだ。制御も0-1-2(止-弱-強)のみ。売り場に並んでいた他社製品は、おやすみタイマーやらなんちゃらフィルター、マイナスイオンだとか、いろいろと機能満載だったが、逆にこの潔さが頼もしいのだ。パッケージにはドイツ精密機械につき取り扱い注意!なんて注意書きがあったけど、確かに100%ドイツ製らしいが、どこが精密なんだとツッコミたくなる。ここまでシンプルだと、壊れる要素も殆どないし手入れもかんたんだ。
加湿性能に関しては、水と風の流れだけで行うその効果は穏やかなものなので、目に見えて水蒸気がわき上がってくるわけでもないので分かりづらいが、一日1L以上の水を補充しているからそれだけ気化しているということだ。空気清浄性能に関しては、まだ体感する程使ってはいないので、今後気付けばレポートしてきたい。

りんご酒

apple自分のアパートに戻り、今年の初仕事(?)。
秋に仕込んだりんご酒から、味見がてら一緒につけ込んでいたレモンを引き上げることにした。山形の友人が立派なりんごをたくさん送ってくれたので、レモンと氷砂糖と、スミルノフウォトカにつけ込んでいたもの。飲み頃はまだまだ先だけど、レモンは抜いてもよさそうな頃合いだ。部屋のすみっこに潜んでいた琥珀色の液体は、ボトルを開けると甘い林檎の香りがして、今すぐ飲んでしまいたいところだけど、まだまだ酒には馴染んでいないだろう。ピッチャーに移してレモンを抜き、1ショットだけ味見することにした。
りんご酒に使うには強烈なスミルノフブルーを使ったのだけど、りんごの味と香りがしっかり染みてまろやかな味になっている。とはいえ、果物や氷砂糖の甘さが立ってさすがにまだまだ馴染んではいない。抜いたレモンを齧ってみると、レモンの酸味が残っていながらりんごの味とウオトカがしみ込んでいて旨い。ストレートで飲むには甘ったるいので、ソーダで割って楽しんだ。
出来上がりを楽しみにして、ボトルにりんごとウォトカを戻した。飲み頃は初夏の頃だろうか。それまでまた部屋のすみっこに潜んでいてもらうことにする。

お正月

明けましておめでとうございます。
兵庫に戻って来て最初のお正月。今住んでいるアパートではかんたんに注連縄を飾っただけで、年末からずっと両親と過ごしていた。といっても、同じ芦屋市内の歩いて30分ほどの所なので帰省というほどのものでもない。ただ、坂をかなり登ったところに住んでいるので、一度登ってしまうと降りてくるのがかなり億劫になる。道場もお休みだし、暖かい部屋に籠ってひたすら喰って飲んでの猫以下の生活が続いていた。そろそろだらけた身体をしぼらないと…

再開

紆余曲折を経て帰国し、今は芦屋に潜伏中。
ナスカの地上絵調査の仕事のため2年前に帰国。日本とペルーを行き来しながら、16年ぶりの日本と初めての東北、だいぶ馴染んできたナスカの砂漠の街での生活を満喫し、今年大学との契約を終えて故郷の兵庫県へ戻って来た。ようやく落ち着いて来たので、少しずつこのブログを復活させて行こうと考えている。
ペルーの砂漠での体験や東北での素敵な生活、震災のこと、すっかりガイジンサンになって帰って来た日本で困った話笑えた話などなど、書きたい事はいろいろあるのだけど、まあ少しずつ。

クリスリーヴのプロフェッショナルソルジャー

クリスリーヴ
最近、調査旅行で使うためのナイフを手に入れた。道具としての美しさのある刃物には以前から興味があって、アウトドアショップに立ち寄るときにはナイフ売り場も覗いたりしていた。でもこれまであまり調べたり買い集める気にならなかったのだけど、それはやはり奥の深さから泥沼にはまりそうな危険を感じていたからだ。フィールド調査をする仕事なので実際に使う機会(購入する言い訳)もあるだけに、はまってしまうのは目に見えていたので、ちょっと意識的に考えないようにしていた。これまでフィールド調査やバックパック旅行に出かけるときにポケットに入っていたモノといえば、バックパッカーの定番のオピネルと、ガーバーのマルチプライヤーといったあたり。十分満足していたのだけど、前回アマゾンのジャングルでの調査に参加したときにもうちょっと頑丈なナイフが一本あったほうが良いかなという気になった。これから現地に長期滞在する機会が増えそうな事もるので、ちょっとだけ自制を解いてひとつ探して見ることにした。物欲地獄にはまらないよう、注意深く。
今回手に入れたのはこのクリスリーヴのプロフェッショナルソルジャーという小型のシースナイフ。米軍の特殊部隊訓練過程の卒業生に送られる”ヤーボロー”や”セベンツァ”などそのクオリティに高い評価を得ているクリスリーヴ社と、同ヤーボローやローンウルフ社Tシリーズなどで有名なナイフデザイナーのビル•ハーシー氏、さらに米兵のネットコミュニティであるprofessionalsoldierのメンバー達の三者が作ったというもので、ヤーボローのような大型ナイフのバックアップにもなるEDC(日常携帯)ナイフを追求したものとか。鋼材は定評のあるS30Vでガンコーティングがされており、型としてはドロップポイントだがスウェッジがきっちり切ってあるのはタクティカルナイフとしての一面があるからか。グリップのないフレームハンドルが特徴的で、ハンドルの切り欠きのおかげでバランスはかなり良い。小型軽量で薄手でありながら十分なサイズのブレードで、4mm厚のフレームはかなりハードな使いかたもできる。ナイフをきっちりホールドしてくれるカイデックス製のシースはテックロックに対応するのでどのようにも携帯できる。素材やコーティングはもちろんグリップエッジの面取りなど細かなところまでの作り込みは見事なもので、さすがは過去9年間のうち8回もブレード誌から”最高クオリティ”の称号をえているクリスリーヴとうならせられる。
小指がかからないフルタングのフレームハンドルは不安だったけれど、実際にサーベルグリップを意識して握るとかなりグリップはよい(”正しい”グリップを強要するかもしれない)。ジャングルの雨の中や海辺で使ったりたまに動物を捌いたりと、いろんな使いかたが想定されるので分解掃除の必要のない削りだしのナイフは神経質にならずにすむし、また壊れるような部品がないのもよい。この意味では同クリスリーヴ社のインテグラル製法のシャドウなんかもそのうち試してみたいところ。
嬉しいのは普段持ち歩ける大きさな事だ。シースナイフは頑丈で手入れも簡単で使いやすいのだけど、腰からぶら下げていると目立つので使う場所を選ばなければならない。でもこれだけ薄く控えめなデザインだとあまり気にならない。テックロックで腰に下げると、縦、横位置とも目立つ事無く収まってくれる。べつに武器を隠し持つ趣味はないけれど、やはりこういうモノは人目につかないほうがよい。まあMercharnessなんかで徹底的に隠してしまうと逆にアヤシイ人になってしまうけど。ナイフは武器としての側面もあるのでこういったモノに拒否反応のある人は結構いる。調査現場でも先生方や学生達の目もあるのであまり仰々しいモノはつらい。こういう点ではいかにも昼食にサラミを切るだけですよというのんきな顔つきのオピネルや道具面のマルチプライヤーはとくに人を刺激する事は無いのだけど、本格的なナイフだとちょっと注意したくなる。このPSナイフはシンプルで上品な佇まいで、タクティカルナイフにありがちな禍々しさがないので携帯していてもフォールダーなみに気にならない。それでいて一度取り出すと過酷なフィールドにも対応するブレード、というのはうれしいところだ。
これから実際のフィールドでの使用感想などができるだろう。またこのナイフが登場したのが2008年半ばだけど、最初は会員向けに少数限定発売されていたもので、一般販売されたのはつい最近だ。これから実際に使い込んでいる人達のレビューがいろいろと出てくるだろうから、楽しみにしている。

久々

久々の更新。昨夏、ペルーに調査旅行に出かけて以来だ。現地にはネット環境もあったのでぜひ調査日記なんかも書いてみたかったのだけど、写真の権利やら調査現場や個人の情報などいろいろと大人の事情がからんできそうだったので、ひたすらめんどくさくなって断念した。そのうちそういう事も書いてみたいし、そもそもそういうつもりで始めたブログだったはずなんだけど。考古学者の中には発掘日誌などをブログに公開されている方もいて、僕も楽しく拝見させていただいているけど、いざ自分で書こうと考えると意外に気合いがいる。次の調査旅行の時には書いてみるかな...